英語は私らしさのビタミン剤

私は英語が話せない。未だ少し辞書を引きながら、何とか答えられるレベルだ。

そんな私は看護師として働いている。主にアルバイトとして健診業務に就くことが増え、ここ最近外国人の方を看護することも増えた。

以前の私は、採血や内視鏡を案内するなどの処置も説明出来ず、患者さんの顔は不安で満ちあふれていた。採血の時、手に汗を握っていたり、時には泣きだす人もいた。

そんなときに『Don't worry 』なのか『calm down 』かな…とモヤモヤしながら『ダイジョーブ』と患者さんの肩をさする事もあり、自分は胸をさすり。このままではいけない!と英語の勉強を始めた。

高校の英語では助動詞の使い方で転んでしまっていたので、英検2級から再開した。今は昔より分かりやすいテキストが増えているし、コツを掴んだ内容だと、トントン頭に入ってきた。

しかし、実際さあ話そうとなると何かが喉に詰まったように言葉が出てこない。
その時期はインフルエンザの予防接種で毎日予防接種に明け暮れていた。
予防接種は痛い。採血より痛がる方もいる注射だ。

そんなとき、いつも通訳をお願いしていたシンガポールに在住歴のある同僚のナースから『英語は自分発信だよ』と声をかけられた。確かに『I'm going to have a flu 』だ。

いつも理由を並べて、私ではなく他人からの発信だと責任逃れをしていた自分にはできない言葉かけが英語にはあるんだと気がついた瞬間だった。

それから自分発信で話すようになると、じきに喉に引っかからずに言葉が出てくるようになった。まだ文法の訂正はいただくものの、自分が何をしたいのか明確になる事で自分自身の行動さえはっきりして以前より明るくなった。

英語はコミュニケーションツールであるけれど、主体性を持たせてくれる。そのことにより、私らしさを際立たせてくれると思う。まさに「ビタミン剤」だと感じている。

アルク #トーキングマラソン 特別お題キャンペーン「わたしと英語」

アルク「トーキングマラソン」×はてなブログ 特別お題キャンペーン
by アルク「トーキングマラソン」